2011年01月25日

maya's colum vol.13

―忘れたくても忘れられない人がいますか?
もっと愛し合いたかったと後悔したことがありますか?
失って初めて気付く、存在の大きさに涙した夜がありますか?
今でも忘れられない人。
ずっとずっと大好きな人―


2007年12月20日。pm21:00。
連絡が途絶えがちだった友達が久しぶりに電話をくれたのは、
街を彩るイルミネーションがキラキラと輝く、クリスマスを目前にしている頃。
「彼氏と別れちゃった。」
電話越しの震える声に、慌てて会いに行った。
近くのcaféに入りココアを2つ注文したとこで友達が見え、
私は驚きを隠せなかった。
きっと、涙で腫れた目を、サングラスで隠しているのだろう。
以前より細く、痩せた体が別れの辛さを物語っていた。

「明日で別れて1ヶ月経つし、もう大丈夫かな?って思ってたんだけど、
今日タクシーに乗ったら運転手さ
んがすごくいい人でさ。
降りるときに触れた手が温かったことに超泣けてきちゃって。
今もまだ彼を失った現実を受け入れる事が出来てない自分に気付いたんだよね。
今さら気付いたってもう遅いことなんて分かってるけど、忘れられない。
忘れたくないよ・・・。」

愛する人との別れ。
後悔、自己嫌悪、自信喪失。

ずっと傍にいた人が、今はもう自分の中にはいない現実を受け止めようと努力しても、
残るのは絶望と喪失感。
気力がなくなって、何もかもが上手くいかなくなって、
自分という存在が小さくなって行く苦痛の日々。
そんな日々を過ごしていた友達を思うと、胸が痛くなった。

「私たちが上手くいってないこと、薄々感じてはいたんだけどね。
でも本当に別れるなんて思ってなかった。
彼が出て行ってから、自分に大丈夫だって言い聞かせてたけど、
やっぱりダメだったみたい。
気付いたら、ボロボロになって涙が止まらなくなってた。
20歳からの貴重な時間を彼と過ごして、
私を愛してくれる彼に救われていたはずなのに、
私はいつの間にか彼に多くを求めすぎてたんだよね。
いつの間にか一緒にいる事が当たり前になってて。
3年もの間一緒に過ごしたけど、結局私は彼のこと何も理解してあげれなかった。
最後まで甘えてしまっていたんだなぁって、1人になって思ったよ。
隣にいてくれるだけで幸せだってこと、忘れてしまってた。
今でも携帯が鳴る度に彼じゃないか、って。
どんなに想っても現実が変わらないの分かってる
けど、思い出さずにいられない。
あの頃に戻りたいよ・・・。」

こぼれ落ちた涙を隠すように顔を両手で覆い、彼女は泣いた。
失ってみて初めて気付く、存在の大きさ。
そして、大切な人を追い詰めてしまった自分が許せなかったんだと思う。
私は「うん」、「そうだね」と頷きながら、静かに友達を見つめていた。


何度も恋して、幾多の逆境を乗り越え、ようやく出逢えた人。
トキメキを感じていた頃の2人はきっと
「もう、この恋だけは離したくない、ずっとずっと一緒にいたい……。」
と互いに思えていたはずなのに。
目には見えないどこかでズレ始めた歯車が、絶対に考えたくなかった
「別れ」という結末へと、連れて行く。


―お願い。誰か、大丈夫って言って。
今の世界を受け入れたくない矛盾した自分がいるの。
大切なあの人が去っていた現実を。
だから、誰か。誰か私のココロを埋めて。―


そう思っては携帯を取り出し、寂しさを埋めてくれる人を探してしまう。
でも、そんなの、代わりに過ぎない。

だって、誰でもいい訳じゃない。
恋人と呼べるひとりの男がいい。
人生の中にその存在があるだけで、寂しさは解消されるから・・・。

「彼が家を出て行くときに言った言葉が今でも忘れられなくて・・・。
「ずっと一緒にいる約束、守れなくてごめんね。」って。ズルイでしょ?そんなの。
じゃあ一緒にいて、って、泣きついたけど、もう恋人同士には戻れないって。
何もかももう、分からない。
嫌いになれたらどんなに楽か・・・。」

大人になって色んな事が見えてきた。
世の中には色んな形の恋愛があって、色んな別れがあること。
「浮気」や「ケンカ」のように理由がある別れ。
そして、理由のない別れ。

その別れの辛さは、その恋に本気だった分だけの時間をかけて、
少しずつ少しずつ、落ち着きを取り戻す。
と、同時に、心もいつか良き思い出へと変わってくれる事を願えるようになる。

わたしは決心する覚悟で口を開いた。

「別れは本当にツライし簡単に記憶から消えるものじゃないと思う。
だからこそ、無理に忘れようとしなくてもいいんじゃない?
もう、永遠に彼以上の人には出逢えないと思っていてもいいと思うの。
きっといつか、そんな自分を丸ごと受け入れてくれる人がいるはずだよ。
人生の中で起こる全ての物事には意味があると思うし、
思い通りにならない事こそ、こうやって闘う意味が、
生きる意味があると思う。
大切なのは今、そしてこれからだよ。」

涙が零れそうだから、必死でこらえた。

私の横で、友達は声を出して泣き続けた。

優しさ?
ううん、それが私の本心。
幾ら時間が流れて環境が変わっても、
ずっと好きだった人との思い出がふとした瞬間脳裏を駆け巡り、
同時に胸の奥から切なさが込み上げてくるのも、
大好きだった笑顔が消えないでずっとずっと淡い映像で放映され続けるのも、当然。

だって、
本気で愛してたから。

もう終わった恋でも、
ずっと、ずっと忘れられない人がいてもいいと思う。

「・・・ありがとう。」

そう言って涙を拭う彼女の表情、今でも覚えてる。


コレを読んで、
もしも今、過去を乗り越えられずに、 辛い日々を過ごしている人がいるなら、伝えたい。

「過去があっての自分だから、
どんなに後悔してもあの時に戻れたらもっと大事に出来たと思わないでほしい。
あの時の失敗や辛い想いがあるからこそ、
これから先同じ事や、思いを繰り返さないように出来るのだから。
大切な誰かを傷つけた分、自分が傷ついてしまった分、
強くなって、これから出逢う人に優しくなれるはず。

ずっとずっと、忘れられなくてもいい。
どんなに苦しい思いを重ねてきても、明日は必ず来るから。
だからもう、愛し合った事を後悔しないで。」と。

私は『愛』という言葉が好き。
自分にとってそれが1番大事だし、伝えていきたいことだから。
もしも、私の人生の中で揺るがないものがあるならば、
それが愛であってほしいと願っている。

分かってるよ。
この世の中、美しい愛だけじゃないのも。
スキなんて言葉だけじゃ上手くいかないのも。

でも、だからこそ、それを理解した上で、
ロマンティックを追及して幸せに生きていきたいと思うんだ。

―アナタは自分の大切な人を
大事にできていますか?     
今傍で支えてくれる人を、
ココロから愛したいと願いますか?―
posted by maya at 00:00| コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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