2010年06月25日

maya's colum vol.06

2007年、9月。
今日で20歳になる私は1泊50万はするであろうホテルのスウィートルームにいた。

隣には、付き合って半年のイケメン彼氏。(笑)
ホテル内にある美味しいディナーを楽しみ、
堂々と飲めるお酒とタバコにテンションが上がり、
すっかりほろ酔いになった私は、映画の主人公気取りだった。

彼との楽しい食事を済ませ、部屋に戻ると、
目の前には100本の赤い薔薇、その中には手紙が綴られていた。
彼を振り返ると、「20歳の誕生日、おめでとう。」と笑顔で言ってくれた。
思わず両手で顔を覆い、溢れる涙をこらえていた私に、
「目を閉じてみて。」と彼。
0時を回った瞬間にプレゼントされたのは
キラキラと輝くカルティエの指輪だった。

「・・・俺と、結婚してください。」

幼い頃から憧れていたプロポーズの定番。
箱を開ける瞬間の「パカッ」の仕草。
中学生の頃に教室で女友達とキャーキャー言いながら憧れていた光景が目の前で・・・。

「・・・・はい。」

私を喜ばせようと用意してくれた彼の全ての優しさに、
私のココロは愛と幸福感に満ち溢れ、
あまりの嬉しさに声が震えてたの、今でもはっきりと覚えてる。

それだけ、人生ってこんなにも素敵なんだ、と改めて思ったんだ。

私たちは、すぐに区役所に行こうと思ったけど、
両親に挨拶するのが先だと思い直し、
結婚までの段取りをきっちりと組み、計画的に物事を進めていった。

当時、彼は会社を経営していて、私は会社の管理職に就いていた。
(「玉の輿」に乗った私に、お母さんだけは結婚を急がせてたけど・・・。笑)

小さい頃に離婚し、母子家庭で育った私は、せめてもの親孝行が“結婚”だった。
ハネムーンは小さい頃からの夢だったバリ島に決めた。
「お母さんとお姉ちゃんは連れて行きたいの。」と言う私に、
「mayaが主人公だからね、好きに決めていいよ。」と優しい彼。

それから、“披露宴はダーリンの住む県で大きな披露宴にしよう!”
“ウェディングドレスはオーダーメイドがいいな〜”と、
仕事に追われながらも、どれもが全て、いちいち楽しかった。
そして、「早く赤ちゃん欲しいなぁ。」と言った私に、「まだ子供は早いからね。」と、
犬好きな私にとってもかわいいチワワを飼ってくれた。
生後1ヶ月、彼の名前から1文字取って、「剛(ゴウ)」と付けて、
それはもう、子供のように可愛がった。

家に帰り、手帳を開き、毎日付けていた日記を書き終えた後、
“バリ島で挙式”と、来年の7月20日にハートマークをつけた。
大好きなCharaを聴きながら。

2008年2月。
1年記念日を迎える前に、永遠を信じていた恋愛が、終わってしまった。
その事実に、私は泣いた。
その終わり方に、私の心は張り裂けた。
泣いて、怒って、何度も話し合って、別れた。

そして最後に、
「いい恋愛をした。ありがとう」と、言ってくれた。

彼の仕事が忙しくなるにつれて会えない日々が続いた。
全てを我慢し、結婚しようとお互いが頑張った時間。
私はそれを、『愛』と呼ぶ。
その日々はとてもしあわせだったし、あたたかかった。

でもそれは、私たちが人生に、求めている『運命の愛』ではなかったんだ。
祝福してくれていた周りの人達に申し訳ない気持ちと、
「運命の愛」ではなかった現実に、私は頭を抱えて、毎日泣いていた。

彼との生活に終止符を打ち、落ち着きを取り戻した私は
小さい頃からの夢である「作家」を目指す為、出版社に転職した。

家族もいるし、親友と友達と仕事で、満たせばいいや。これでいい。
恋愛はちょっと疲れたな。私は今、とても幸せだ。
今日もクラブ行って踊ろう。そう思っていた。

人生に1番求めていなかったタイミングで、
1番求めていた突然の出会いがあるなんて知らずに・・・・。
posted by maya at 00:00| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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